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名古屋大学は、シンガポール国立大学(NUS)の関連機関が運営するインキュベーション施設内にシンガポールオフィス準備室を開設した。同施設で初の日本のパートナー大学となる。
シンガポール国立大学の起業支援部門NUSエンタープライズが運営する東南アジア最大級のインキュベーション施設「ブロック71」に1日、拠点を開設した。アジアの教育機関や公的機関、民間企業などと連携し、教育研究や産官学連携事業を推進していく。既に名古屋大学の教員をシンガポールに配置し、他大学や周辺国と交流している。
名古屋大学は、アジアや欧米の有力大学に拠点を設ける「グローバル・マルチキャンパス」構想を進めている。今回の新拠点開設もこの一環となり、大学の競争力向上や国際連携の加速を目指す。
名古屋大学がある愛知県は、シンガポール国立大学との提携を進めている。昨年8月には大村秀章知事がシンガポール国立大学を訪問し、ブロック71の拠点を名古屋市に開設する合意書に署名。市内にある愛知県のスタートアップ育成拠点「プレ・ステーションAi」と2024年に開設される同様の拠点「ステーションAi」に、「ブロック71名古屋」を開設することが決まった。