ザポロジエ原発に「爆発物」 ウクライナ、ロシアをけん制

ウクライナ南部のザポロジエ原発=6月(ロイター=共同)

 【キーウ、ウィーン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日のビデオ演説で、ロシアが占拠する南部ザポロジエ原発に爆発物のような物体を設置したとの情報があるとして「世界は見ている」とロシアをけん制した。ウクライナ軍は同日、原子炉建屋の屋根に設置されたが、建屋を損傷させるものではないとし、爆発すればウクライナが砲撃したような印象を与える可能性があると指摘した。

 一方、国際原子力機関(IAEA)は4日の声明で、ザポロジエ原発で主要な外部電源への接続が切れたと明らかにした。原子力安全のために必要な電力をバックアップの送電線に頼る状態になったという。

ウクライナ南部のザポロジエ原発=6月15日(ロイター=共同)

© 一般社団法人共同通信社