26日からアートプラザで磯崎新さん追悼事業 展覧会や講演会、バスツアーなど開催【大分県】

「磯崎さんへの感謝と哀悼の意を込めて、さまざまなイベントを開催します」と参加を呼びかけるスタッフ=大分市荷揚町のアートプラザ
磯崎新さんが設計したアートプラザ

 【大分】大分市荷揚町のアートプラザは26日から、「think of Arata Isozaki(シンク・オブ・アラタ・イソザキ)」を開く。市出身の世界的建築家で、昨年12月に亡くなった磯崎新さん(享年91)の追悼と開館25周年の記念事業。8月15日までの会期中、市民参加型の展覧会や講演会、バスツアーなどを催す。参加者を募集している。

 同館は「この場所から磯崎さんに思いをはせ、次世代へとつなげていくきっかけとなれば」と参加を呼びかけている。いずれも締め切りは7月10日。

 ▽展覧会「Arata Isozakiからの問い」(26日~8月15日) 磯崎さんが建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞受賞時にスピーチした「architecture(建築)とは何か?」。この問いに対する答えや磯崎さんへの哀悼の意を募集し、展示する。回答は文章(字数制限なし)、スケッチ、写真など表現は自由。

 ▽「旧県立大分図書館」のエピソード募集 磯崎さんが設計したアートプラザの前身、旧県立大分図書館時代の写真や資料、思い出話を募集。会期中、会場に展示する。

 ▽講演会「磯崎新のはじまり」(28日午後6時~) 講師は磯崎さんの下で学んだ建築家の青木淳さん。法政大建築学科教務助手の藤本貴子さんと語る。高校生以上が対象で定員150人。無料。

 ▽磯崎建築を巡るバスツアー(29日午前9時~午後2時) 大分市の岩田学園、県立図書館、アートプラザ、別府市のビーコンプラザを見学する。ガイドは青木淳さん(岩田学園のみ)と県建築士会大分支部。定員20人。高校生無料、大学生以上500円。

 ▽講演会「磯崎新とネオ・ダダ そして現代美術」とガイドツアー(8月6日午後1時~同4時) 講師は大分市美術館の菅章館長。講演後、アートプラザの公式子どもガイド「建築キッズボランティアガイド」が館内を案内する。高校生以上が対象で定員35人。無料。

 いずれも応募はメール(info@art‐plaza.jp)、またはファクス(097.538.5060)。参加希望のイベント、名前、学年・年齢、電話番号、メールアドレスとファクス番号(あれば)も記入する。

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