別府市千代町にコミュニティースペース 雑貨販売や英会話教室など多様なサービス【大分県】

「地域の交流の場として、安らぎを感じてもらえる環境を提供していきたい」と話す井手正広代表取締役=別府市千代町の「Space Beppu」
施設の外観。築105年の古民家を改装した
欧州からの輸入品や別府竹細工など100点以上の雑貨がずらり
英会話教室を開く部屋

 【別府】別府市千代町にコミュニティースペース「Space Beppu(スペース別府)」がオープンした。雑貨販売や英会話教室、別府の歴史紹介、アート展示など地域の交流拠点を目指して多様なサービスを展開。「一人ひとりが安心して自分らしくいられる『セーフスペース』」がコンセプトで、同施設は「国籍や性別、立場にかかわらず、誰でも気軽に立ち寄ってほしい」と話している。

 観光コンサルティングなどを手がけるグライド・ジャパン(同所、井手正広代表取締役)が運営。築105年の古民家(木造2階、延べ133平方メートル)を改装した。

 黒の木材を基調とし和の雰囲気が漂う1階は、100点以上の雑貨を販売。ドイツを中心とした欧州からの輸入品や、別府竹細工、県内の作家によるハンドメード商品が並ぶ。

 英会話教室を開く2階は現代的で明るい空間。毎週水、土曜に5人以下の少人数クラス(1回2千円)を1時間~1時間半ほど実施するほか、個人の希望に合わせたマンツーマンクラス(同4千円)も用意。英国人らが指導する。クラスがない時間帯はワークショップやセミナーの会場などとしても活用する。

 昔の別府の写真を通じて歴史を学べるコーナーや、市内在住の画家による個展などもある(いずれも観覧無料)。今後も展覧会を催す方針で、ブックカフェの開設も予定している。

 井手代表取締役(34)=同市実相寺=によると、千代町一帯を訪れる観光客は限られた有名店に集中する傾向があり、エリア全体を盛り上げていく仕掛けづくりの必要性を感じていたという。「魅力的なスポットの情報を発信したりガイドツアーを開催したりして、町歩きの起点になることができれば」と意気込んでいる。

 火曜定休。営業時間は午前11時~午後5時で、入場無料。

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