栃木県教育委員会が県立高校の再編計画案を発表 2029年度までに統合など「13校」が対象に

 栃木県教育委員会の阿久澤真理教育長は4日、定例の記者会見を開き、来年度(2024年度)からの県立高校の再編計画案を発表しました。この中で、2029年度までに合わせて13校が統合や通信制と定時制への変更の対象に盛り込まれました。

 県教育委員会では、急速な少子化や学習ニーズの多様化に対応するため来年度から6年間を期間とする第三期県立高校再編の前期実行計画案を策定しました。今回の計画では職業系の専門学科の統合を優先し、全日制過程で今市と今市工業、それに日光明峰を2027年度までに、段階的に統合し、総合学科の学校に再編します。

 また栃木農業、栃木工業、栃木商業は2028年度に一斉統合で専門高校に再編されます。専門高校として一斉統合されるのは他に鹿沼南と鹿沼商工、真岡北陵と真岡工業、那須拓陽と那須清峰で、2029年度までの実施を目指します。

 宇都宮清陵は、全日制過程の募集を中止した上で午前と午後の定時制と通信制を併設するフレックス・ハイスクールに2027年度にする予定です。

 一方、小山は、2028年度に高校からの入学は行わない完全な中高一貫校「中等教育学校」にして2031年度に単位制を導入します。現在、中学からの入学と高校からの入学を行っている宇都宮東も同様に中等教育学校になります。

 また、小規模特例校ですが益子芳星は来年度から単位制を導入、馬頭と那須は来年度から普通科を1学級減らします。

 県央の定時制、通信制では、宇都宮工業、宇都宮商業をフレックス・ハイスクールになる宇都宮清陵に統合、県北では、大田原東、矢板東を那須拓陽の校舎を使用して新設するフレックス・ハイスクールに統合します。

 これらの計画案について県教育委員会は5日から8月21日までパブリックコメントを実施するほか、今月(7月)22日の宇都宮市を皮切りに県内8カ所で説明会を開催します。その意見を踏まえ、年内に計画を決定する予定で、その後、学校名が検討されます。

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