県補正予算案に那須雪崩事故の損害賠償金など3億8千万円を追加 臨時議会提出へ

 栃木県は4日、那須雪崩事故の民事裁判の判決で支払いを命じられた損害賠償金など3億8千万円を追加する補正予算案を発表しました。

 この裁判は那須町で2017年、登山講習中だった大田原高校の生徒など8人が亡くなった雪崩事故を巡り犠牲となった5人の遺族が責任者だった教諭3人と県などに損害賠償を求めていたものです。宇都宮地方裁判所は6月、県と県高体連に2億9200万円あまりの賠償を命じ教諭らに対する請求は棄却していました。県側と遺族側は控訴しないことを表明しています。

 今回編成された補正予算は、損害賠償金の2億9千万円と遅延損害金9千万円の合わせて3億8千万円で5日開かれる県議会の臨時会議に提出されます。

 県と県高体連の負担割合については今後、検討するということです。

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