青森・南部町で競走馬競り 25頭が成立、1千万円超え2頭

この日最高値の1375万円(税込み)で落札されたショウリダバンザイ2022の競り

 青森県軽種馬生産農協(山内正孝組合長)は4日、南部町の八戸家畜市場で本年度のサラブレッド1歳馬の競りを行った。県内、北海道、宮城県から42頭が上場され、前年度と同じ25頭の売却が成立。総売上額は9130万円で前年比7.1%減、1千万円を超える高額馬が2頭出た(価格はいずれも税込み)。

 全国から集まった馬主や調教師らは午前中、展示会場で馬の体格や並足、速足で走る様子を確認した上で競りに臨んだ。

 最高額はタイヘイ牧場(北海道新ひだか町)の牝馬ショウリダバンザイ2022(父馬タワーオブロンドン、母馬ショウリダバンザイ)の1375万円で、同牧場の牡馬テネシーワルツ2022(父馬ミッキーアイル、母馬テネシーワルツ)も1155万円と大台に乗せた。最低値は88万円。

 上場馬に対する売却馬の割合は59.5%で前年度より5.2%上昇。1頭当たりの平均価格は365万2千円で前年比28万1600円(7.1%)減となった。

 山内組合長は「1千万円以上の高額馬が出たのは良かったが、上場数が昨年より4頭少ないため、総売上高に響いた」と説明。競り落とし人の新規登録者が増えているとしたが「各所に声をかけたが上場は目標の50頭に届かなかった。常に50頭を超える上場がある市場を目指したい」と語った。

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