ねぶた小屋常設化「前向きに検討」 西・青森市長、初の一般質問答弁

 青森市議会は4日、一般質問を行った。青森ねぶた祭運行団体らがねぶた小屋の老朽化などに伴い、同市の青森港本港地区新中央埠頭(ふとう)への常設化を求めていることに関し、西秀記市長は「関係団体と連携を図りながら前向きに検討したい」との考えを明らかにした。

 舘山善也議員(創青会)の質問に答えた。西市長は、市がこれまで仮設小屋の設置や修繕で一定の負担をしてきた-とした上で「仮設、常設にした場合のメリットやデメリット、詳細な経費積算などの検証に向けた準備作業として、本年度中をめどに諸条件を整理していきたい」と答弁した。

 ねぶた小屋は例年5~8月、同市安方のねぶた団地・ラッセランドに大型ねぶたの制作場所として、鉄骨をテントシートで覆った仮設小屋として設置されている。シートの全面更新や鉄骨補強などを行いながら使用してきたが、老朽化が問題となっていた。

 運行団体でつくる青森ねぶた運行団体協議会とねぶた制作者らは、新中央埠頭を候補地に小屋を常設化するよう2月に主催者、3月に市と青森商工会議所にそれぞれ要望。小野寺晃彦前市長も2月定例市議会で「前向きに検討する」と答弁していた。

 西市長は東奥日報などの取材に「以前から常設化が最も理想的という考えを持っていた。少しでも早く実現できるようにしたい」と述べ、市として常設化の検討を継続する方針を示した。

 また、この日初めて一般質問で答弁に立ったことについて「より具体的な私の考えを皆さまに聞いてもらった。私の考えをしっかりとご理解いただけたのではないか」と語った。

 一般質問は6議員が登壇した。

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