回収される?【推しの子】に散りばめられた謎。父親の正体、タイトルの意味…1巻に隠された伏線とは

2023年4月にはアニメ放送も開始された『【推しの子】』は、サスペンスあり転生ありの異色アイドルマンガです。様々な予想や考察が繰り広げられる同作の中で、特に注目したい謎をおさらいしておきましょう。

※記事の性質上、ストーリーに触れています。アニメ未放送の内容も含まれています。

Blu-ray『【推しの子】1(KADOKAWAアニメーション)

最大の謎・二人の父親は誰?

まずはストーリーをざっとおさらいしましょう。『【推しの子】』は芸能界やアイドルが主体ですが、ベースは復讐マンガ。主人公の双子であるアクアとルビーの母親であるアイが殺されてしまったことから、2人は復讐を誓います。

アイは“B小町”所属のアイドルでしたが人気絶頂期に妊娠、極秘出産しました。実はアクアとルビーは転生者。前世でアイの出産担当だった医師・雨宮吾郎と、吾郎担当の患者だった天童寺さりな(アイの大ファン)が生まれ変わった姿です。

さりなは病気で亡くなり、吾郎はアイの出産直前に殺されました。その後2人は前世の記憶を持ったままアイの子供として生まれ変わります。しかしアイは念願のドーム公演直前に熱狂的なファン・リョースケにより刺殺されました。

CD『アイドル』YOASOBI(SME)

リョースケはその後自殺しましたが、実はアクアとルビーの父親が裏で糸を引いていた可能性が浮上。同作のもっとも大きな謎が、この父親が誰なのかという問題です。

今のところ父親である可能性が高いのが、劇団ララライでアイとともに活動していたカミキヒカル。アクアの推理では、当時まだ中学生だったカミキがアイを妊娠させた可能性が浮上しています。見た目もアクアとそっくりで、父親説はかなり有力そう。

さらに109話では、カミキがとある女優を殺害するシーンも描かれました。常習的な犯行ではないかと思われる言動もしており、かなり闇が深い人物のようです。

原作者「1巻にはかなりの伏線がある」と発言

他の謎についても整理してみましょう。実はタイトルの『【推しの子】』も大きな謎のひとつ。この【】については作者の一人、赤坂アカ先生がインタビューで「意図的に付けたもの」と明言しており、何らかの意味があるようです。

CD『メフィスト』女王蜂(ソニー・ミュージックレーベルズ)

また赤坂先生と横槍メンゴ先生(共作)はインタビューで、1巻には気になるポイントや伏線が数多くある旨についても語っています。『15年の嘘』(父親への復讐が目的の作中映画)の出演者がインタビューされる内容ですが、登場人物のセリフに何かヒントがあるのかもしれません。

これまでに謎が明かされたものもあります。例えばアニメのオープニングで流れる“45510”の数字は、アイが過去に使っていた携帯のパスワードにもなっていた数字。赤坂アカ先生が書きおろした小説内で、「B小町の結成メンバーの頭文字をフリックで入力したときの数字」だと明かされています。

『15年の嘘』はアイの事件をテーマにした映画のようで、今後撮影シーンが描かれればその内容も明らかになっていきそう。数多くの謎が残る『【推しの子】』から、まだまだ目が離せません。

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