処理水、放出終了まで福島で確認 IAEAトップ、地元に説明

廃炉・汚染水・処理水対策福島評議会に出席し、IAEAの取り組みについて話すグロッシ事務局長(左)=5日午前、福島県いわき市

 東京電力福島第1原発の周辺自治体の首長、政府担当者らによる廃炉・汚染水・処理水対策福島評議会が5日、福島県いわき市で開かれた。原発処理水の海洋放出計画に関する包括報告書を政府に提出した国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長も出席し「処理水の最後の1滴が安全に放出されるまで、IAEAは福島に最後までとどまる」と述べた。

 海洋放出は廃炉作業とともに数十年続く見通しで、事務局長は「20年後、30年後にも計画通りに行われているか確認し続ける」と約束した。

 会合では国、東電側が、放出計画や風評被害対策を首長や県漁業協同組合連合会などの産業団体に説明した。

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