“芝の王者”フェデラーがウィンブルドンに登場。約2分間拍手と歓声止まず

男子最多8度優勝のフェデラーがウィンブルドンのロイヤルボックスに登場

現地7月4日、「ウィンブルドン」大会2日目を迎え、男子最多となる通算8度制したロジャー・フェデラー(スイス)がセンターコートのロイヤルボックスに登場。会場に詰めかけた観客からスタンディングオベーションを受けた。

ウィンブルドン男子シングルスで最多8度の優勝を誇る“芝の王者”フェデラー。昨年9月に現役を引退し、その功績を称えるセレモニーが現地4日のセンターコート第1試合の前に行われた。

昨年のセンターコート100周年記念イベントの際には、「このコートは、私に大きな勝利と大きな敗北を与えてくれた場所。もう1度、ここに戻ってくることができたらと思っている。この場所が恋しい」と現役続行に意欲を燃やしていたが、9月のエキジビションマッチ「レーバーカップ」をもって現役を引退。1年前とは異なる立場でウィンブルドンを訪れることとなった。

紹介とともに約2分間にも及ぶスタンディングオベーションと歓声、拍手に包まれてロイヤルボックスに登場したフェデラーは、妻のミルカさんとイギリスのキャサリン皇太子妃の間に着席し試合を観戦した。

フェデラーとともにBIG4としてテニス界を牽引し、センターコート第2試合を戦ったアンディ・マレー(イギリス/同40位)は勝利後のオンコートインタビューで、「王室がいて、しかもテニスの王室もいて素晴らしかった」とコメント。

続けて、「ロジャーがこの大会をサポートしてくれるなんて素晴らしい。前回、僕がこのコートにいて彼が観戦していたのは(2012年のロンドン)オリンピックの時で、彼はスタン・ワウリンカのボックスで僕と対戦するのを応援していたんだ。今日は良いショットの後に何度か拍手があったのは嬉しいことだ」と会場を湧かせると、インタビュアーは「マレーのプレーはどうだった?」と問いかけ、フェデラーも笑顔で親指を立ててマレーのプレーを称えた。

1999年にウィンブルドン初出場を果たしたフェデラーは、2003年にマーク・フィリポウシス(オーストラリア)を破り大会初優勝を果たすと、2008年まで5連覇。その後、3度のトロフィーを掲げた。現役最後のツアー大会は、準々決勝で敗れた2021年のウィンブルドンとなっている。同大会での通算成績は105勝14敗(勝率88%)。

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