ハザードマップの「空白域」を知っていますか? 大雨シーズンに確認したい注意点

梅雨から夏にかけて大雨災害が懸念される季節を迎えました。今月に入ってからも九州など西日本が大雨に見舞われ、洪水や土砂災害が発生。災害から身を守るため、欠かせない情報源の一つがハザードマップです。危険度が色分けで示され、身近な地域のリスクを調べることができます。ただ、ハザードマップには「空白域」があることをご存じでしょうか?秋田県内の大雨シーズン本格化を前に、注意点を解説します。(デジタル編集部・斉藤賢太郎)
この記事の内容
▶ 県内で昨夏氾濫した13河川、ハザードマップを見てみると…
▶ 水害犠牲者1521人の事例を調査 被災場所の特徴は?
▶ 専門家が勧める「重ねるハザードマップ」と「キキクル」

県内で昨夏氾濫した13河川、ハザードマップを見てみると…
秋田県内は昨年8月上旬から中旬にかけ、記録的大雨に見舞われました。特徴的だったのが、短時間に降る強い雨です。

県内37カ所のアメダス観測地点のうち、昨年8月に24時間降水量が過去最大を記録したのは八森(八峰町、202ミリ)と大館(大館市、164ミリ)の2カ所。これに対し1時間降水量の過去最大は八森(72.5ミリ)、藤里(68ミリ)、鷹巣(70.5ミリ)、男鹿真山(64.5ミリ)、五城目(69ミリ)の5カ所に上りました。

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