100年前の関東大震災直後に埼玉県寄居町で虐殺された朝鮮人男性・具学永が眠る同町の墓を、韓国人牧師金鐘洙さん(59)が5日訪れ、追悼した。金さんは具を題材にした著作「飴売り具学永」の執筆者。「死を悲しんだ村の人がいる。(日本人は)この歴史を繰り返してはいけないという気付きにしてほしい」と話した。
墓は殺された場所に近い寺「正樹院」に立つ。金さんは虐殺の犠牲者を悼むため、韓国の大学生ら約20人と来日。埼玉のほか東京、千葉などを回っている。
金さんはこの日、著作を手に学生らに虐殺の経緯などを説明。墓に花を手向け、黙とうした。