労働災害防止へ 千葉労働局が京葉ジャンクションの建設現場をパトロール

労働災害防止へ 千葉労働局が建設現場をパトロール

 建設現場での死亡事故の急増を受け、厚生労働省の千葉労働局は7月5日、千葉県市川市にある京葉ジャンクションの工事現場をパトロールし、労働災害を防ぐ安全対策を確認しました。

 パトロールは、外環道と京葉道をつなぐ京葉JCTのうち、工事中のGランプの建設現場で行われ、千葉労働局の岩野剛局長や船橋労働基準監督署の吉田明生署長らが現場の責任者から説明を受けました。

 Gランプは、京葉道の上り線を外環道の高谷方面へとつなぐため、地下を通る構造となり、高低差の大きい現場には、転落防止策などの安全対策が施されていました。

 また、これからの時期、特に注意が必要な熱中症対策として、暑さの危険度を示す熱中症モニターの設置や、体温が37度を超えるとアラームが鳴る機器の配布なども行われていました。

 パトロールを終えた岩野局長は、「転落を防ぐ取組みや熱中症対策など、安全対策がしっかりとられている現場」と評価しました。

 県内の労働災害の状況は2022年、4日以上の休業を余儀なくされた死傷者数が、新型コロナの影響でこれまでで最も多い1万2548人に上り、2023年は、建設業では、2022年の同じ時期よりも亡くなった人が2倍に急増しています。

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