茨城県警、出水期備え救助訓練 茨城町・涸沼 操船や連携確認

県警の舟艇訓練でボートを使い、要救助者役を助ける警察官たち=茨城町下石崎の涸沼

出水期の水害に備えようと、茨城県警は5日、同県茨城町下石崎の広浦公園と涸沼で水難救助訓練を行った。訓練には機動隊や各署の若手警察官らで組織する第2機動隊などから約90人が参加。ボートの組み立てや操船、救助の方法を確かめながら、救出能力の向上に取り組んだ。

訓練では、河川氾濫で住宅地に水が流れ込んだ状況を想定。隊員らは、機動隊と各署に配備されているゴム製の手こぎボート(重さ約35キロ)を組み立て、湖面にいる要救助者役を助けた。航空隊ヘリコプターから降下した隊員が、要救助者を地上部隊に引き渡す流れも確認した。

坂井誠警備部長は「出水期を迎え、さらに気が抜けない。これからも知識と技能の向上を図り、災害対応力を高めていく」と語った。

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