「さい銭箱狙った」京都・仁和寺の国宝金堂傷つけた疑い、75歳の男を追送検

国宝に指定されている仁和寺の金堂

 京都市右京区御室の真言宗御室派総本山・仁和寺の国宝金堂を傷つけたとして、京都府警右京署は5日、器物損壊と文化財保護法違反の疑いで、京都市右京区の無職の男(75)を追送検した。

 追送検容疑は、6月13日午後10時15分ごろ、同寺金堂に侵入しようと、工具で金堂西側の木製扉の金具を切断し、扉に長さ4センチ、幅5ミリの傷を付けた疑い。

 右京署によると、男は金堂内のさい銭箱を狙ったとの趣旨の供述をしているという。京都地検は5日、同寺に侵入して男性職員(35)を工具で殴ったとして、男を建造物侵入と傷害の罪で起訴した。

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