永岡文科相「読書活動を全国に広めたい」 茨城・結城と古河の学校視察

文部科学大臣表彰を受けた読書の授業を視察する永岡桂子文科相=結城市田間

永岡桂子文部科学相は5日、茨城県の結城市と古河市で、小学校や中等教育学校の取り組みを視察した。江川北小(結城市田間)では、本年度の文部科学大臣表彰を受けた読書活動を見学した。永岡氏は「司書だけでなく、学校全体で読書に力を入れる活動を全国に広めたい」と意欲を示した。

同小は、学校司書と教諭が連携して積極的な読み聞かせなどを行い、読書が楽しくなる仕掛けづくりに力を入れている。永岡氏は今回、2年生28人が図書室で読書する授業を見学。児童は授業で好きな本を借りて読書を楽しみ、お勧めの本を発表し合った。

永岡氏は、授業を受けた児童の一人一人に声をかけて、どのような本を読んでいるのかを尋ね、どのように内容を受け止めているのかを確かめた。さらに児童と給食をともにした永岡氏は「皆さんが本をどれくらい好きかが分かって良かった」と笑顔で話した。

また絹川小(同市小森)の児童が行った、田川と鬼怒川の合流地点に新設される水門の工事現場の見学にも同行。古河市では、県立古河中等教育学校(同市磯部)で社会科などの授業を視察し、生徒と懇談した。

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