江戸、明治期に北海道と本州の交易を支えた北前船ゆかりの地が交流する「第33回北前船寄港地フォーラムinOKAYAMA」(10月5、6日)の実行委員会の第2回会合が5日、岡山市内で開かれた。テーマを「北前船と吉備の穴海~海と川が織りなした文化・産業~晴れの国・岡山から世界へ」とすることなどを決めた。
地域活性化や観光振興について考える同フォーラムは2007年から全国各地で開かれており、岡山県内が主会場となるのは17年以来2回目。今回は岡山市での式典や基調講演をはじめ、倉敷、玉野、備前、瀬戸内を含めた5市での分科会などを計画している。
会合には各市長や県内の経済界トップら計34人が出席。テーマの選定理由について、実行委会長の松田久・岡山商工会議所会頭が「かつて吉備の穴海と呼ばれる内湾だった県南部に北前船が往来して、文化や産業を育んだ歴史を踏まえた」などと説明した。
分科会についても協議した。倉敷市の歴史的町並みを巡るほか、玉野市の製塩工場やアート作品の見学など、各地の特色を生かした内容とすることを申し合わせた。予算案なども承認した。