【スパーキングレディーC】御神本「ここ2戦に比べれば競馬は出来ている」レース後ジョッキーコメント

7月5日、川崎競馬場で行われた交流G3・スパーキングレディーカップは、4番人気のレディバグが抜け出して快勝。外から来た1番人気のスピーディキックをアタマ差抑えて重賞初制覇を飾った。

スパーキングレディーC、勝利ジョッキーコメント
1着 レディバグ
酒井学騎手
「ずっとコンビを組ませていただいていた馬なので、ほんと一層喜びも大きいですし、とにかく本当に嬉しかったです。最近ちょっとスタートは速いんですけれども、その後がちょっと勢いが持続出来ない感じで、追走が厳しいことが多かったんですけども、今日は好発決めてその後もスムーズに逃げ馬の後で2番手のポジションでスムーズに追走してくれていたので、よっぽど馬自身も調子が良かったと思いますし、久々にこういう前々での競馬が出来たので、本当に良かったです。後から来る馬たちが気にはなっていましたけども、正直ゴールした時にどっちが勝ったか分からない状態だったので、上がってくるまでヒヤヒヤしてたんですけども、先生はじめ関係者の方、厩務員さんが1番の枠番のところに立っておられたので、すごく「あ、1着だ」という気持ちで嬉しかったです。兄が先日調教師になりました酒井忍なんですけれども、そういうゆかりのある場所でこうして重賞を勝つことが出来て光栄に思います。ちょっと小雨が降る中でしたけれども、沢山の声援をいただき、ありがとうございました。レディバグもようやく勲章が付いたんですけれども、今後ともまだまだ頑張ると思いますので、また応援のほどよろしくお願い致します」

北出成人調教師
「(レースへ向けての調整は)いつも通りと言いますか、中間は近郊の牧場に放牧へ出ておりまして、ちょうど2週前に栗東の厩舎に戻しまして、3日目ぐらいから時計を出し始めて、先週水曜日はそこそこ良い時計を出して、直前日曜日の追い切りは60秒ぴったりの輸送を考慮しての調整です。いつも通りという感じでこれてましたので、夏場にかけて結構調子を上げていくタイプですので、良い状態で出走させられたと思っています。前走の栗東ステークスが、シンガリからの競馬になってしまいましたので、ペースが違うとはいえ、ああいう競馬をしていてはちょっとこの地方の小回りでは間に合わないと思っていましたので、ある程度負かしていってくれよと、学くんにはハッパかけて送り出しました。ゲートをちょっと切る前にガタついて、あれっとドキッとしたんですけど、タイミング良くスタート切れましたので、好位の2番手に外付けられたのでちょっとひと安心しました。なんとか、この馬に勲章をあげたかったので、その通りになったので本当に嬉しかったです。このレースではショウナンナデシコという本当に強い馬がいましたので、悔しい思いをしていましたので、今年来れて勝つことが出来て嬉しく思っています。(今後のプランは)夏場の暑い時期が調子を上げていくタイプですので、8月佐賀のサマーチャンピオンとか、そこらとはレース前考えていたんですけど、これで賞金面でも多分クリア出来てると思いますので、予定通り佐賀の方に向かうと思います。ちょっとズブさも出てきているので、歳をとってきて、JBCなんかも視野には入れたいんですけど、その辺は使っていってからの感じになると思います」

2着 スピーディキック
御神本訓史騎手
「悔しいけど、ここ2戦に比べれば競馬も出来ているし、あの手応えじゃ大外に出せないし、使える脚も一瞬なので…相手もしぶとかったし、もうちょっと楽に勝ちたかったです。向こう正面から反応が鈍いところがあるのですが、3、4コーナーからの上がりも違うし、ここ2戦に比べれば力も出していますね。アタマの上げ下げまで行っているのですが、もうちょっと強いスピーディを見せたかったです」

3着 タガノクリステル
和田竜二騎手
「スムーズに行きましたし、捕まえられるかなという感じでしたけど、流れも前は楽でしたし、地方の馬場ももうひと降りあった方がこの馬にはよかったのですが、こういう馬場でも差の無いところまでは来ていますし、馬は充実しているので今後も楽しみです」

5着 ノーブルシルエット
矢野貴之騎手
「4コーナーでは勝つんじゃないかという感じでした。蹄の関係とかもあって、ようやく1週前くらいでこれだったらレースに行けるかなくらいの感じになったので、その状態でこれだけの走りが出来ていれば、次は楽しみだと思います」

小崎綾「雰囲気は良く感じた」

2023スパーキングレディーカップ・エナハツホと小崎綾也騎手 (C)Hiroki Homma

6着 エナハツホ
小崎綾也騎手
「小回りの1600mだったので、道中は射程圏に入れる位置を取ることを意識しました。コーナーでちょっとスピードに乗りづらいので、少し離されるところがありすが、すごく雰囲気は良く感じました」

レース結果、詳細は下記のとおり。

5日、川崎競馬場で行われた11R・スパーキングレディーカップ(Jpn3・3歳上オープン・牝・ダ1600m)は、酒井学騎乗の4番人気、レディバグ(牝5・栗東・北出成人)が勝利した。アタマ差の2着に1番人気のスピーディキック(牝4・浦和・藤原智行)、3着に3番人気のタガノクリステル(牝4・栗東・長谷川浩大)が入った。勝ちタイムは1:41.3(良)。

2番人気で川田将雅騎乗、グランブリッジ(牝4・栗東・新谷功一)は、4着敗退。

大激戦のゴール前

(右)2023スパーキングレディーカップ・レディバグと酒井学騎手 (C)Hiroki Homma

酒井学騎乗の4番人気、レディバグが交流重賞初制覇を飾った。大激戦のゴール前だった。先に抜け出したレディバグを目掛けて外からスピーディキックが猛追。完全に並んだゴール前となったが、アタマ差レディバグが凌いだ。

レディバグ 22戦5勝
(牝5・栗東・北出成人)
父:ホッコータルマエ
母:フェバリットガール
母父:ダンスインザダーク
馬主:ゴールドアップ・カンパニー
生産者:ゴールドアップカンパニー

【全着順】
1着 レディバグ 酒井学
2着 スピーディキック 御神本訓史
3着 タガノクリステル 和田竜二
4着 グランブリッジ 川田将雅
5着 ノーブルシルエット 矢野貴之
6着 エナハツホ 小崎綾也
7着 トキノゴールド 櫻井光輔
8着 ラインオブフェイト 笹川翼
9着 サイファリス 丸山真一

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