富山県射水市海老江地区の「鯨神輿」アニメ化

鯨神輿を題材にしたアニメ作品について協議する沼田さん(左)ら

 富山県射水市海老江地区(新湊)に伝わる「鯨神輿(くじらみこし)」の由来がアニメ化されることになった。日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で、子どもたちに海の恵みや海にまつわる郷土の文化を分かりやすく伝える。5日、アニメの制作に向けた実行委員会の初会合が市役所で開かれた。

 鯨神輿は嘉永2(1849)年、海老江に住む船主と船頭が海中に沈んだクジラを引き揚げ、それを売ったお金で作ったとされる。海老江加茂神社に奉納され、毎年9月の秋季例大祭で引き回される。

 アニメは海と日本プロジェクトの「海ノ民話のまちプロジェクト」として、アニメ制作のTOMASON(東京)が手がける。本年度は海老江地区を含め全国25の民話などをアニメ化する。

 会合には夏野元志市長や米本進海老江地域振興会長ら約20人が出席。アニメ監督の沼田心之介さんが絵コンテでストーリーを説明し、意見を交わした。

 アニメは11、12月ごろに完成し、来年度から教育、観光分野で活用する。

© 株式会社北日本新聞社