トラブル相次ぐ「マイナンバーカード」 自主返納する人が全国で"増加" 宇都宮市でも5月以降で11件

 トラブルが相次いでいるマイナンバーカードを巡って、自主返納する人が全国で増加しているといいます。宇都宮市でも5月と6月の2カ月間で11件の自主返納が確認されたということです。

 共同通信によりますと全国52の市や区に対して本人の希望に基づく自主返納数を把握しているかどうか尋ねたところ、集計していたのは29の市で5月以降の最新データを合計した結果、318件に上りました。

 このうち、宇都宮市では自主返納に関する問い合わせはそれほど多くはないものの5月以降に自らの意思で返納したケースは11件ありました。そのうち、5月は1件、6月は10件でした。年齢別で見ますと、15歳未満が3件40代と70代がそれぞれ2件、それ以外は60代を除いて1件となっています。

 返納届の提出理由にはセキュリティや制度への不安、カードへの不満などが書かれていたということです。

 カードを返納する際は、返納届に名前や住所などを書いて自治体に出せば手放せますが、マイナポータルにひも付けている公金受取口座の登録を事前に解除する必要があるということです。

 一方、宇都宮市におけるマイナンバーカードの申請者は、全体の8割ほどに上っています。市では、残る2割のうち高齢者など特にカードを取得しづらい人に対してサポートを行いながら申請手続きを継続する考えです。

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