西部クリーンセンター最終処分場を拡張へ 佐世保市 2034年度の供用開始予定

 長崎県佐世保市は下本山町の「西部クリーンセンター」の一般廃棄物最終処分場を拡張する。現処分場の容量が上限に近づいているためで、現施設の隣接地を候補地として2023年度から地元説明会に入る。
 現処分場は02年に供用開始。ばいじんなどを埋め立て処分している。埋め立て容量は27万5千立方メートルで、22年度末の埋め立て率は約80%に達している。近年の埋め立て量は年間約5千立法メートル。34年度途中に満杯になる見込みで、33年度末までに新たな最終処分場を建設する必要がある。
 建設候補地は、現処分場の西側隣接地の約4ヘクタールで、1993年に拡張用として買収済み。今後、施設整備構想計画を策定し、処分場の規模や概算事業費などを決める。
 2023年度は所在地の下本山町や周辺地域で説明会に入る。31年度に建設工事に着手し、34年度の供用開始を目指す。市は「丁寧に説明し、地域住民の理解を求めていく」としている。

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