ジャン=リュック・ゴダール 伝説の陰に隠された”人間”としてのゴダール追う ドキュメンタリー公開決定

2022年にスイスで91年の生涯を閉じたジャン=リュック・ゴダール監督の謎に包まれた作家人生をひもとくドキュメンタリー映画「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)」が、2023年9月22日より劇場公開されることが決まった。

1930年にパリで生まれ、1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動「ヌーヴェル・ヴァーグ」を先導し、常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたジャン=リュック・ゴダール。「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)」は、伝説の陰に隠された、一人の”人間”としてのゴダールの知られざる素顔に迫るドキュメンタリーとなっている。

「ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として、時代を熱狂させた“流行監督”としての1960年代、68年の五月革命をターニングポイントとする政治の季節を経て、70年代の内省と再生。そしてキャリアの劇的な復活を遂げた80年代と、ゴダールの革新的な功績を整理し、網羅的に紹介する。

さらに、家族や友人、元パートナーたち(アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンヌ=マリー・ミエヴィル)による証言をはじめ、女優マーシャ・メリル、ジュリー・デルピー、ナタリー・バイやハンナ・シグラ、映画監督ロマン・グーピル、批評家ティエリー・ジュスらによる新たなインタビューまで、膨大な素材が使用されている。

監督・脚本・編集を務めたのは、ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたフランスの映画監督シリル・ルティ。ゴダールがこの世を去る直前となる2022年のヴェネツィア国際映画祭の「ヴェネツィア・クラシック・ドキュメンタリー部門」で上映された。

【作品情報】
ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)
2023年9月22日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
©10.7 productions/ARTE France/INA – 2022

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