大田区 鉄工会社が“野菜の栽培”に挑戦

大田区の鉄工会社が意外な分野に挑戦です。工場管理のノウハウを活かしたその新事業は、野菜の「屋内栽培」です。

大田区に6月誕生したオフィスビルのような4階建ての建物。中で作っているのは、レタス。水耕栽培で今後、1日2000個の収穫を目標にしています。この施設を立ち上げたのが、大田区に本社を持ち、トラック部品などを製造する創業84年の鉄工会社「大塚鉄工」です。なぜ鉄工会社が野菜栽培に挑戦したのでしょうか?

社長:「今、世の中でしきりにEV(電気自動車)化、FCV化(燃料電池自動車)化、ということで、自動車業界かなり変革の時期を迎えております。本業一本でずっと祖業を守っていけるのかというところで、この事業を始めました」

事業のために開発されたシステムには、町工場で使われている機械などを自動制御し、管理するノウハウが活かされています。自動制御された様々な色の光を野菜に当てることで味や食感の調整が可能で、赤い光の場合は甘くなり、青い光ではシャキシャキした食感になるということです。

社長:「甘みの強い野菜ですとか多少苦みのある野菜とか技術を使い分けて、シェフの方のご要望に応じた野菜をお届けできると思います」

「工業のまち」で始める、異業種からの農業への参入。正式出荷は今年の秋口を予定しています。

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