層雲峡「廃ホテル」に撤去命令 旭川地裁、国の請求認める

 北海道上川町の層雲峡温泉の「ホテル層雲」(閉鎖)を所有するニュー層雲(上川町)とジヤーナル北海道(旭川市)に対し、国が建物などの撤去と国有地の明け渡しを求めた訴訟の判決で、旭川地裁(沢野真未裁判官)は6日、国の請求を全面的に認める判決を言い渡した。

 ホテルは経営難のため2011年に廃業。建物の老朽化が進み、「観光地の景観を阻害している」などとして問題視されている。国が4月27日に提訴した。

 訴状によると、ホテルは国有地約1万8千平方メートルに立つ複数の建物などからなる。両社はそれぞれの使用許可が切れた後も建物の撤去など適切な措置をとらず、不法に土地を占有したとされる。

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