「行方不明者の家族のことを第一に考えて」今も行方が分からない5人を捜索 各地で追悼式典も開かれ犠牲者を追悼

西日本豪雨の発生から6日で5年です。広島県では、警察が、いまも行方が分からない5人の手がかりを探して、一斉捜索をしています。

警察は、およそ200人態勢で県内の川や河口付近、近くの島を捜索しています。

広島県警 管区機動隊 井上雄介 第一中隊長
「まだ見つかっていない行方不明者家族の思いを第一に考えて、全力で捜索に臨みたい」

広島市沖に浮かぶ金輪島(広島市南区)では、警察官およそ10人が海岸沿いなどを捜索。目視や長い棒を使って手がかりを探しました。

西日本豪雨で、県内では各地で土砂災害や河川の氾濫が多発し、1100棟以上の住宅が全壊しました。死者は関連死を含めて152人に上ります。

発生から5年となる6日、県内各地で追悼式典が執り行われています。

19人が犠牲になった広島市安芸区では、遺族らが参列し犠牲者を悼みました。

遺族代表 土井淳司 さん
「自分の命は自分で守る気持ちを持つことは大切。しかし、1人ではどうしようもできないこともあります。そんなときに1人でも多く、手を差し伸べてもらえたら、どれだけ心強いことでしょう」

4人が犠牲となった呉市安浦町の安浦小学校では、近くの川が氾濫して校内に土砂が流れ込み大きな被害を受け、児童の半数近くが被災しました。

午前9時半、子どもたちが黙とうを捧げました。その後、防災集会が始まりました。

学校では、「自分の命を自分で守る」ことを目標に取り組んでいます。6日は、地域の防災リーダーと5年生が1年生に今までに学んだことを発表して、もしもの時にどう動くべきかを確認していました。

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