ウシガエル2匹、オタマジャクシは37匹…加須の児童ら「お花が池」で環境学習会 「外来生物がやはり多い」

生態系保護協会加須支部が仕掛けた網を持って生き物調査場所に移動する元和小の5年生=埼玉県加須市北下新井の「お花が池」

 埼玉県加須市立元和小学校(江利川哲也校長、児童数269人)の5年生37人が4日、同市北下新井にある「お花が池」で環境学習会を行った。外来生物のミシシッピーアカミミガメやウシガエルを捕獲し、触り、調べた。

 生態系保護協会加須支部を講師に、2016年から行っている学習会。同支部が3日ほど前に仕掛けた網13個と、長く置きっ放しの大きな網を引き揚げた。同支部の青木正枝支部長(65)は「外来生物がやはり多い」と話した。

 捕獲した外来生物は、ミシシッピーアカミミガメ6匹、ウシガエル2匹、ウシガエルのオタマジャクシ37匹。在来種は、クチボソ(モツゴ)4匹、ヨシノボリ2匹、ヌマガエル1匹、ミズカマキリ1匹だった。捕獲は、少なめだった。

 お花が池は、元和小の学区内にあり、児童たちにはおなじみの場所。自然豊かで、複数の希少生物が生息する市内でも貴重な池になっている。外来生物は人の都合で持ち込まれており、在来種を守るため、捕獲した物は処分している。

 西田大和さん(10)は「お花が池にミシシッピーアカミミガメとウシガエルのオタマジャクシがたくさんいることを知った」と興味津々。栗原美羽さん(10)は「自然と触れ合えてよかった。いろんな生き物に興味を持った」と話した。

 青木支部長は「子どもたちには、生き物を飼う時は、最後まで責任を持つことが大切だと教えた」と話していた。

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