この夏、大きな資金をサッカー界に投入しているサウジアラビアリーグ。国から支援を受けた4つのクラブ(アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・イティハド、アル・アハリ)を中心に、多くの選手にオファーを送ってきた。
クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテ、さらにルーベン・ネヴェスやカリドゥ・クリバリ、マルセロ・ブロゾヴィッチなどが中東へと渡り、大きな驚きを与えている。
しかしその一方でサウジアラビアリーグからのオファーを断ったと伝えられる選手も…今回は『Planet Football』から「サウジ移籍を拒否した6名のスター」をご紹介する。
ジェイミー・ヴァーディ
国籍:イングランド
クラブ:レスター・シティ
今夏2部リーグに降格することが決まったレスター・シティ。エースのジェイミー・ヴァーディは36歳になっており、去就がどうなるか注目された。契約も残り一年であった。
そこで当然ながらサウジアラビアからのオファーがあり、ハリージFCをはじめとした複数の誘いが来ていたという。しかしヴァーディはそれを即座に断ったという。家族のためにはあまり良くないと考えたほか、レスター・シティをプレミアに戻すことに意欲があったためだとか。
リオネル・メッシ
国籍:アルゼンチン
クラブ:インテル・マイアミ(予定)
パリ・サンジェルマンを退団することが決まったリオネル・メッシは、今夏アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミと交渉中だ。すでに両者が加入内定を発表しており、すでに条件の細かい部分の調整だけになっていると言われる。
彼に対してはアル・ヒラルが総額10億ポンド(1800億円)というとんでもない契約を申し出ていたと言われるが、彼はなんとそれを拒否してアメリカへの移住を決めた。日々の生活を楽しむためだという。
ルカ・モドリッチ
国籍:クロアチア
クラブ:レアル・マドリー
今年クリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマを獲得したサウジアラビアは、もうひとりのレアル・マドリーのレジェンドも手にしようとしていた。それがルカ・モドリッチであった。
アル・ヒラルは彼を獲得するために年俸1億7000万ポンド(およそ250億円)の3年契約をオファーしたものの、モドリッチは家族がマドリッドで生活していることを考え、あと1年レアル・マドリーとの契約を延長することを決めた。
セルヒオ・ブスケツ
国籍:スペイン
クラブ:インテル・マイアミ
バルセロナで長く世界最高のボランチとして輝かしいキャリアを積み重ねてきたセルヒオ・ブスケツであるが、今夏はチームを離れることを決めた。スペイン代表での功績も含め、この現代のサッカーで獲得できるあらゆるものを手にした男だ。
サウジアラビアのクラブはもちろん彼を引き入れるために熱心だったと伝えられているが、リオネル・メッシと同じようにインテル・マイアミでキャリアを進めることを決断した。ジョルディ・アルバもそれに加わる可能性があるという。
ロメル・ルカク
国籍:ベルギー
クラブ:チェルシー
昨季はチェルシーからインテルに貸し出されていたルカク。今夏はアル・ヒラルから年俸2100万ポンド(およそ35億円)という条件でオファーを受けたと伝えられているが、彼はそれをすぐに断ったとのこと。
ただチェルシーに戻るつもりも彼にはなく、インテルに残りたいという意志を明確にしている。ブロゾヴィッチがサウジアラビアに移籍したこともあり、彼がイタリアに残る可能性は高まっている。
オリヴィエ・ジルー
国籍:フランス
クラブ:ミラン
今年36歳の誕生日を迎えたオリヴィエ・ジルー。世界最高のポストプレーヤーといえる彼は4月にミランとの契約を延長していたが、この夏にはサウジアラビアから『重大なオファー』が舞い込んできていたと伝えられている。
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しかしながらジルーはこの年齢になってもトップレベルでのプレーにこだわりがあり、まだまだヨーロッパでキャリアを追求したいと考えていたそう。そのためサウジアラビアの誘いは断ったと伝えられている。