交際や結婚…入居者の同居、6割「認めず」 障害者グループホーム約400軒を道が実態調査 「不妊処置問題」受け

道は、所管する障害者向けグループホームを対象に行った入居者の結婚などについての実態調査の結果を公表しました。およそ6割の事業所が「子どもができた際の対応が難しい」などとして「交際や結婚をした入居者同士の同居を認めていない」と答えました。調査は、社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営するグループホームで、入居するカップルに対し不妊処置を求めていた問題などを受け、道が1月から4月にかけ所管する399のグループホームの入居者・管理者に対して実施したものです。入居者からは対象の6割ほどの5123人、管理者は7割ほどの274人から回答がありました。それによりますと、入居者同士が交際や結婚をした場合、同一の住居に住むことを認めている事業所は32%、条件付きで認めているのは9%で、59%が認めていませんでした。夫婦または交際中の二人が入居可能な居室の有無については、ある事業所が7%、ない事業所が93%でした。また、結婚や同居をしたいと思ったことがある入居者は31%、子どもが欲しいと思ったことがある入居者は24%いました。子どもが欲しいことについて相談したところ、賛成されたのは48%、反対された人は28%でした。調査では不妊処置についての質問はしませんでした。道はプライバシーに配慮したと説明しています。

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