スポーツネイキッドZRX1200 DAEGをインプレ【バイク買取調査隊】

ZRX1200 DAEGの車種プロフィール

1996年に登場したZRX1100、排気量をアップしたZRX1200が、さらなる進化を遂げて2009年に「ZRX1200 DAEG」に生まれ変わった。“DAEG(ダエグ)には「ベーシックな流れを汲みながら、進化・飛躍した」という意味が込められている。先代を踏襲したスタイルながら、性能面において熟成を深められている。街乗りからワインディングやツーリングなど、あらゆるシーンで使えるネイキッドとして根強い人気を誇っている。

バイクインプレ

車両の特徴

ZRX1200 DAEGは、ZRX1100から排気量をアップしたZRX1200Rの発展的なモデルである。1980年代のスポーツバイクをイメージしたデザインはそのままに、排ガス規制に対応させながらも、パワーは15馬力もアップして110psを発揮。カムプロファイル、バルブスプリング、ロッカーアームを仕様変更しフリクションロスを低減したり、低中速域での性能向上のため吸気バルブ径を変更するなど、全回転域にわたってレスポンスやパワーフィールの向上が図られている。

全長2,150ミリ×全幅770ミリ×全高1,155ミリ、総重量は246kg。パワーユニットは、1164cc 水冷 4 気筒エンジンを搭載し、最高出力110馬力/8,000回転。最大トルク107N・m(10.9kgf・m)/6,000回転。扱いやすいエンジンは高速道路でも市街地でも優れたパフォーマンスを発揮する。

足着き

ライディングポジションは軽い前傾で、オーソドックスなデザインともマッチしている。 シート高は790ミリで、リヤシートとの高低差が少ないので乗り降りしやすい。座面が広くライディングポジションの自由度も非常に高いので、長距離ツーリングもあまり苦にならない。ただしリアシートはやや狭い。タンデムライダーが安心して座れるように左右に大きめのグラブバーが設置されている。

走り

ZRX1200 DAEGは、レトロな見た目とは対照的な鋭い走りが魅力。ZXR1200をベースに、車体に細かな改良が施されている。フロントフォークのオフセット量を28mmから30mmに、トレール値を108mmから100mmへと変更。フレームからブレーキ、ホイールやサスペンションまで、走行性能向上のための工夫が取り入れられた。

アクセルを開けると、リアサスペンションが沈みながらフロント=120/70ZR17、リア=180/55ZR17のタイヤが路面を捉えて加速する。走り出した後も、リアサスペンションの動きがとても良く、小さなギャップを吸収してくれる。 フロントサスペンションも適度な硬さがあり、 車線変更やワインディングなどパワーを必要とするシーンでもスムーズに反応してくれる。フレームは太い材質を使ったダブルプレードタイプを採用。剛性が高く足周りと合わせてしなやかな走行性を実現している。

ブレーキディスクにはぺタル(花弁ダエグ)ディスクを採用。スポーツバイクにふさわしい効きで、デコボコした外径が表面積を広げ放熱性を助け、制動力を高めている。

ビキニカウル内にインジケーター類を収納。スピード、タコメーターともにアナログ式を採用するほか、専用キットを使用すればETC車載器やアンテナもカウル内に収めることが可能だ。またビキニカウル自体も程よいウィンドウプロテクトを発揮している。

エッジが効いたビキニカウルのデザインが往年の名車「GPZ900R」を彷彿させるなど、ZRX 1200 DAEG は、クラシックなスタイルとモダンなパフォーマンスが両立されている。まさにネオ・クラシックの先駆けと呼ぶにふさわしいバイクだ。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります

査定士のコメント

アサヒガレージ

ノーマルであれば年式、距離、限定車かどうかよって大きく査定金額が変動するのが特徴的な車種ですが、年式問わずカスタム内容によってはファイナルエディション、ブラックエディションといった限定車より高額査定が見込める車両です。

GOOD BIKE/グッドバイク

長い間人気のモデルのネイキッドタイプのオートバイ。中古市場でもとても人気のある車種ですので、高額査定となるケースも多いです。大切な愛車ですので、査定の際はその想いを伝えて下さいね!

ベイビースコーピオン

カスタムをされる方が多いモデルです。交換して取り外したノーマルパーツは保管しておきましょう。ノーマルパーツがある方が評価が高くなりますよ!

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