宇宙航空研究開発機構（JAXA）などは6日、月面用に開発している小型ロボット5種類の動作実験を相模原市のキャンパスで公開した。砂を敷き詰めた月面の模擬施設で小型ロボが四輪で波打つ砂地の上を動き回り、地質調査用の機器を地面に押し当てたり、ローラーで地面を平らにしたりしていた。
月面での有人活動が将来実現するのに備えて小型ロボを先に送り込み、宇宙船や輸送機の着陸地点を整備させようという構想の一環。実現のめどは立っていないが慶応大や奈良先端科学技術大学院大、九州工業大も参加した。
永谷圭司・東大特任教授は「月面には無数の凹凸があり安全な着陸には整地が必要だ」と語った。
