豪雨災害の教訓を生かす取り組みも進んでいます。西日本豪雨で当時、浸水被害を受けた広島・呉市の小学校では6日、災害時に自分の命を守ろうと防災集会が開かれました。
「黙とうを始めます」―。呉市安浦町にある安浦小学校では、5年前、近くにある河川が氾濫して校内に土砂が流れ込む浸水被害を受け、1か月半にわたり授業ができませんでした。
学校では、被災直後から「自分の命は自分で守る」を目標に、地域の人たちと協力して防災教育に力を入れています。
6日は、5年生たちが各学年のクラスに出向き、防災集会を開きました。5年間、防災について学んできた児童たちは、自分たちの学校がどんな被害を受けたのか、また、避難するタイミングや防災バックに入れておくものを1年生に説明していました。
5年生
「軍手や笛、ヘルメットや水、食べ物」
実際に水を背負って歩いて避難するたいへんさも経験しました。
小学1年生たち
― 重たい?
「ちょっとだけ重たい」
「防災のお話が楽しかったです」
「自分の命は、自分で守る」
安浦町防災リーダー 中川久美子 さん
「5年生がすごく勉強しているというのが印象深かったです。これから徐々にやはり上級生が教えていけばいいのかなと思いました」
6日の給食は、避難所などで提供される非常食です。
小学6年生
「何回も何回も食べていると次第に飽きる」
「飽きるかも知れないけど、たくさん非常食は種類があるので食料には困らない」
安浦小学校では、児童たちが防災授業で学んだことを家や地域の人たちに伝えていくよう指導しています。