【バレーボール】/第42回東日本バレーボール大学選手権大会3回戦vs早大

早慶戦まで1週間あまりのタイミングで、予想外の対決となった。慶大は第1セットから気迫あるプレーを見せ、雰囲気だけでなく得点上でも早大を追い込む。ただ相手も春季リーグ王者としての意地を見せ拮抗(きっこう)した展開となり、惜しくも24―26で第1セットを落とす。その後も慶大は積極的なプレーをするも早大の巧みな攻撃を前に連続得点が叶わず、第2・3セットともに10点台で終えた。

2023年6月22日(水)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第3回戦 慶大×早大

得点
慶大	セット	早大
24	1	26
17	2	28
12	3	25

1セット目、渡邊大昭(商3・慶應)のフェイントが決まり、慶大が先制すると、山口快人(経1・慶應)がサービスエースをとり、慶大は幸先良いスタートを切る。その後、取っては取られるのシーソーゲームが続くが、サーブミスや相手の強烈なスパイクに押され、慶大はタイムアウトを取る。しかし、L・山元康生(法2・慶應)が早大の強烈なサーブに対応し、難しいボールも拾い続けて奮闘。そして、19-20の場面、山元の粘りに応えるかのように慶大のエースが意地を見せる。松本の鋭いサーブが決まり、サービスエースとすると早大にタイムアウトを取らせる。その後、どちらも譲らぬ攻防戦が続くが、最後は相手の勢いに一歩及ばず、24-26で慶大はこのセットを落とす。

切り替えたい第2セット、慶大は開始直後から4点の連続失点を重ねリズムに乗れない。その後も、早大の驚異的なプレーに押され、3-13で慶大はこのセット2度目のタイムアウトを取る。島田航希(経4・慶應)、松本のスパイクが決まる場面もあったが、早大にペースを乱され、満足な攻撃ができないまま、このセットを落とす。

このまま相手の雰囲気に呑まれたくない第3セット。序盤は両者競り合い、慶大がすぐ後ろを追う展開となる。松山鼓太郎(商1・慶應)がスパイクを決めて10―12とした場面では、1年生の活躍がチームに刺激を与える。しかし直後に相手に連取を許し10―15としてタイムアウトを挟むと、その後は慶大のスパイクが拾われ続け相手が優勢に。反撃のタイミングを逃したまま12―25で第3セットを終えた。

(取材:上村真子、ウジョンハ、五関優太)

大槻晟己(総4・清風)選手

――今日の試合を振り返って

やっぱり分かってはいたんですけど強いなってところで、攻撃が通らなくなったところから相手がどんどん畳み込んでくるところが印象として強いので、早慶戦に向けて、選択肢が狭くなってきたところでも攻撃をもう一度作り直さなければいけないなという風に思いました。

――この試合をどういう気持ちで臨みましたか

僕たちが持っているものを全部出しちゃうと、格上っていうところは認めざるを得ないので、そこに対して、どう早慶戦の日に意表をつくプレーであったりとか、その日限り通じる技を使ってどう崩していくか大事なので、そこに向けて、これって通用するのかなっていうところを一つ一つ確かめていくような感覚で臨んでいました。

――次戦の早慶戦に向けて

僕はスタメンで出るのが初めてで、去年ちょっと途中出場で出たんですけど、すごく楽しかった記憶があるので、そういうすごく素敵な舞台で、何年振りになるかわからないんですけど、勝利を勝ち取りたいなと思います。

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