「平成最悪の水害」となった西日本豪雨。その影響は、広島県内の広い範囲に及びました。あのとき、何があったのかを振り返ります。
2018年6月末から断続的に降り続いていた雨は、5年前の7月6日、激しさを増しました。
帰宅時間を迎えていた夜、広島に特別警報が発表されました。
栗栖千尋 記者(2018年当時)
「道路が完全に水没していて、車の中に人が取り残されていたり、消防隊員が車を後ろから押したりしています」
車に乗っていた人
「ああ、やばい。(車が)流された。バック、バック!」
道路は濁流に変わりました。住宅街の路地も濁流に…
小林康秀 キャスター(2018年当時)
「道路伝いに濁流が流れてきています。今、ご覧いただいているのは、川ではなく道路です」
栗栖千尋 記者(2018年当時)
「消防と自衛隊がロープを使って、濁流の向こう側にある住宅に救助に向かおうとしています」
各地で土石流が多発―。
小林康秀 キャスター(2018年当時)
「完全に家が押しつぶされています。レスキュー隊員が中を捜索しています。国道2号線は流れ込んできた土砂のために車が立ち往生してしまっています」
石橋真 アナウンサー(2018年当時)
「山陽線の線路をえぐり取るようにして、土砂が流れ込んでいます」
高速道路や鉄道も大きな被害を受けて、交通が寸断…。物流も大きな影響を受けました。
さらに…
府中町の町内放送
「すぐ高い所に避難してください」
雨が止んでから3日後にも土石流が発生…
広島県内で発生した土砂災害は、20の市や町で480か所を超えました。住宅被害も1万4000戸以上。関連死を含めて152人が亡くなる大災害となりました。