広島カープ 森下 暢仁 今季 最多121球の粘投 中﨑翔太・栗林良吏がパーフェクトリリーフも…

リーグ首位の阪神と戦う広島カープ。5日は、「マツダスタジアムで全勝の男」対「カープに負けない男」の対戦でした。

首位・阪神に2.5ゲーム差まで迫ったカープ。先発は今シーズン、マツダスタジアムで4戦全勝の 森下暢仁 でした。

しかし、その立ち上がり。けがで離脱した近本に代わり1番に入った阪神・島田にプロ初アーチとなる先頭打者ホームランを浴び、いきなり1点を失います。

一方、阪神の先発は、現役ドラフトで加入し、6勝。特にカープ戦は防御率0.44で2勝0敗と負けなしの 大竹耕太郎 でした。

1回ウラ。野間峻祥 と 西川龍馬 のヒットで2アウト・2塁・1塁のチャンスを作ります。打席には2018年8月以来、5年ぶりの5番スタメンの 田中広輔 。外角のボールに手が出ず、くやしい見逃し三振。

3回。フォアボールとヒットで森下が再びピンチを背負います。3番・前川に逆方向にうまく弾き返されると、さらにレフト・西川のミスも重なり、セカンドランナーの生還を許します。

森下は、球数がかさみ、5回で100球を超えましたが、志願して6回も続投。右ひじの手術明け最多の121球を投げながら「最低限の仕事」と語る “6回・自責点3以内” のクオリティースタートを開幕から9試合連続で達成しました。

7回からは2番手の 中﨑翔太 が、マウンドに上がります。上位打線をわずか9球で三者凡退に抑え、3連覇の胴上げ投手はおよそ1か月間、パーフェクトピッチングを継続です。

一方の打線は、1週間前のジェットバルーン復活以降、必ず点が入っている7回ウラの攻撃。5番・田中のバントヒットもあり、2アウト・ランナー2塁・1塁と1回以来となる得点圏のチャンスを作ります。

打席は、大竹と打率6割と相性のよい 會澤翼でしたが、三振。チャンスを生かせません。

2点ビハインドの9回は、最近5試合連続無失点と完全復活間近の 栗林良吏 が、マウンドへ。フォークで空振りを奪うなど三者連続三振。4回以降、投手陣は阪神にヒットを許しません。

ただ、打線は最後まで大竹を打ち崩すことはできず。初の完封勝利を献上。阪神に連勝とはなりませんでした。

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