大阪の怪談「赤い女」、ガチ再現のお化け屋敷が梅田に誕生

大阪・梅田のとある噴水前に現れる「赤い女」の都市伝説を聞いたことはあるだろうか? その赤い女をモチーフにしたお化け屋敷『大阪都市伝説 赤い女』が、6月30日より大阪の商業施設「HEPFIVE」(大阪市北区)にて期間限定で開催中だ。

会場には赤い女伝説で有名な「あの噴水」が…お化け屋敷『大阪都市伝説 赤い女』(大阪市北区)

大阪にかつてあった噴水には「赤い服の女の幽霊が出る」「赤い服の女性がずっとこっちを見ている」「すべて黒目の眼球で顔を覗き込んでくる」「カップルを異常に睨みつける」など目撃情報が集まり、都市伝説として語り継がれてきた「赤い女」。

怪談師・Cocoさんがプロデュースするこのお化け屋敷では、メインキャラの「赤い女」はオーディションで選ばれた女優たちが演じるというガチっぷり。「赤い女」の話は聞いたことある筆者、戦々恐々と参戦してきた。

■ 知ってるからこそ…赤い女エピソードにビビる

今作の設定は「赤い女」の過去をCocoさんの解釈で創作し、その脳内世界をイメージしたもの。関西人にとって馴染み深い怪談をモチーフにしているだけあり、より恐怖がかきたてられる世界観となっている。

会場の案内役を務める巫女

雰囲気たっぷりな案内役の巫女に導かれ、まずは「赤い女伝説」が生まれるまでの物語をアニメ仕立ての映像で観覧。「銀行員務めの真面目な女は、ある男と知り合い・・・」、「女は噴水の前で待ち続けるが・・・」などリアルなエピソードに、ホラー調の絵柄、そして時折会場のどこかから聞こえる悲鳴がおどろおどろしく、この時点ですでに緊張と恐怖がマックスに。

赤い女の寝室など、何かが起こりそうなエリアを巡っていく…(泣)

赤い女の記憶をもとにした会場では、ずらりと並ぶ赤い鳥居から始まり、古い校舎や寝室など、不気味さが漂うエリアを回りながらゴールを目指していく。

会場内のある場所に置かれたアイテムを探し出し、指定の場所に置くという「肝試し」を彷彿させるシステムだが、もちろんすんなりと目的を果たせるわけもなく・・・。音や照明など、さまざまな角度から恐怖心を刺激するギミックが登場し、自然と叫び声や呻き声がもれる5分間となった。

■ 来場者の反応で、怖さが変化!?

イベントの見どころは、なんといっても女優たちによる生々しい「赤い女」だろう。来場者の歩く速度やリアクションを見ながら脅かし方を調節しているといい、絶妙なタイミングで怖さを味わえるのは生身の人間が仕掛けるからこそ。

怪談師で女優のCocoさん。メインアクターとしても登場する

自身も赤い女役を演じるCocoさんは「場内で思う存分悲鳴を上げて、外では笑っていただけるような楽しいお化け屋敷を目指しています。なかは防音になっているので、たくさん叫んでいただいて大丈夫ですよ(笑)」とコメント。

HEP内に会場があるため、観覧車デートのついでに訪れたり、友人との買い物帰りに立ち寄ることもできるカジュアルさもうれしいポイントだ。回を重ねるごとに「赤い女」たちの演技にも磨きがかかってくるとのことで、リピーターになってみると違いが味わえるかもしれない。

お化け屋敷「大阪都市伝説 赤い女」の入場料は1500円(土日祝は2000円)。開催期間は2期に分かれており、第1期は7月15日まで、第2期は7月23日から8月20日まで。

取材・文・写真/つちだ四郎

お化け屋敷『大阪都市伝説 赤い女』

期間:2023年6月30日(金)〜7月15日(土)、7月23日(日)〜8月20日(日)
時間 : 11:00〜21:00(20:30最終受付)
会場 : HEP HALL(大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
料金 : 平日1500 円、土日祝2000円

© 株式会社京阪神エルマガジン社