梅雨空にしっとり ハスの花 久米南・宮地やすらぎの里

色鮮やかに咲き始めたハス

 岡山県久米南町宮地の「宮地やすらぎの里」でハスの花が咲き始めた。一面に広がる葉の間から薄紅や白色の大輪が顔をのぞかせ、梅雨空にはしっとりと、合間の陽光には輝くように開き、訪れた人を魅了している。

 住民有志が休耕田(約60アール)を活用したハス園で、約2万株を栽培している。例年より少し遅い今月初めから順次開花。紅系で八重の「誠蓮(まことはす)」や、白い花の先にほんのり紅色がのる「酔妃蓮(すいひれん)」が咲いている。

 町観光協会はすの花部会長の中力均さん(79)は「中旬に見頃を迎え、今月いっぱい楽しめそう」と話す。

 9日午前10時から、同里一帯で、4年ぶりに「はすの花まつり」が開かれる。傘踊り、和太鼓のステージや、焼き鳥、特産を使ったゆずホットドッグなどの販売がある。問い合わせは久米郡商工会久米南支所(086―728―2829)。

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