「領収書をもらおうと考えていた」収監中の河井克行元法務大臣が再び証人出廷し証言 大規模買収事件の被買収側の裁判で 広島

4年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件の被買収側の裁判で、実刑判決が確定している河井克行元法務大臣が6日、証人として出廷しました。

河井克行 元法務大臣は2021年、公職選挙法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受けています。6日、開かれた広島市議会議員の 三宅正明 被告と元広島市議会議員の 伊藤昭善 被告の公判に証人として出廷しました。

克行氏は、議員らに配った金の原資は「私の歳費や期末手当など含めて自分の手元にあったお金だ」としたうえで、こう説明しました。

(克行氏)
「1年間の政治資金の収支が整った段階で政党支部や後援会など宛名を指示して領収書をもらおうと考えていた」

「三宅被告や伊藤被告に領収書を発行するよう依頼が来てないようだが」という質問に対してはー

(克行氏)
「(妻の)河井案里 が当選して、その後の対応で事務所がごった返していた。そうこうするうちに私は海外出張に出たり入閣したりした。その後、この件で週刊誌報道が出て大臣を辞任し、私の弁護団からは地元と接触を控えるよう言われました。さらにその後、検察による事務所への家宅捜索ですべての会計書類などの資料を持って行かれたので、領収書を発行することは実務的に不可能になりました」

また2人に渡した現金の趣旨については「現金を配っている時に違法性の認識はなかった」と話しました。その一方で、「(妻の)河井案里の当選を得たい気持ちがまったくなかったわけではない」とも説明しました。

克行氏はあす7日も被買収側の裁判に証人として出廷する予定です。

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