患者の検査費124万円を誤徴収 岡山大病院 23人に謝罪、返金

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は6日、眼科外来を受診した患者23人から本来病院が負担しなければならない検査費計約124万円を誤って徴収していたと発表した。6月末までに全員に謝罪し返金手続きを取った。

 対象は2019年4月~23年2月に実施した保険適用外の検査で、炎症の原因などを調べた。いずれも診断を補助するために実施しており、病院の内規で患者に代わり全額を負担すると定められているという。

 23年2月、外来で医師に検査費を直接支払うことに疑問を持った患者からの指摘で発覚。院内で調査を進め、5月に中国四国厚生局長に報告書を提出した。

 同病院は医師の保険診療への理解不足、患者への説明不足などが原因としており、前田嘉信病院長は「このような事態が生じたことを重く受け止め、各診療科への指導を強化する」とのコメントを出した。

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