特産「三和ぶどう」手入れを体験 旧小学校から続く伝統、児童「大きく育って」

三和ぶどうの房をハサミで整える児童たち(福知山市三和町友渕)

 京都府福知山市三和町千束の三和学園の児童11人が6月29日、同町友渕のブドウ園で特産品「三和ぶどう」の手入れ作業を体験した。児童らは実が大きく育つことを願いながら、間引き作業に汗を流した。

 旧菟原小時代から続く体験学習で、ブドウ栽培に携わることで地域文化を学んでいる。

 児童らは農園を営む吉見篤一さん(51)の指導を受け、2人一組で作業を進めた。小さかったり変形したりして間引く対象となる実を吉見さんに尋ねながら、ハサミで一粒ずつ丁寧に切り落とした。最後に虫よけ用の白い紙袋をかぶせた。

 小学3年の男児(8)は「どの粒を間引くか迷ったが、大きなブドウに成長してほしい」と話した。

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