有罪判決の市議に辞職勧告 賛成多数で議会が可決 3回目も「無実と確信」/岡山・津山市

岡山県津山市議会は4日の本会議で、競売にかけられた土地と建物の売却を妨害したとして、強制執行妨害罪に問われ執行猶予付きの有罪判決を受けた松本義隆議員(72)に対する3回目の議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。

市議6人が提出。決議は「控訴審が棄却となった事実は重く、先立ち実施された市議会議員選挙において新たに改選された、市議会及び市議会議員に対する市民の信頼を大きく失墜させるものであることは明らか。本市議会の権威と信頼を損ねた責任を真摯(しんし)に受け止め、自らその職を辞することを求める」とした。

議場での発言を許可された松本議員は「無実であると確信している。4月に市議会議員選挙が行われ、市民の審判を仰ぎ、議席を与えられた。これからも議員として市民の付託に応え、全力で頑張ってまいる所存」と述べた。松本議員はすでに最高裁に上告している。

中島完一議長と松本議員、退席1人を除く22人の採決では19人が賛成、3人が反対した。決議に法的拘束力はない。

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