最高気温34度で本番さながらに。最速のHRCにYARTヤマハ、Astemo、TSRホンダが肉薄/鈴鹿8耐合同テスト 2日目

 7月6日、三重県・鈴鹿サーキットで鈴鹿8時間耐久ロードレースの鈴鹿サーキット主催 合同テストが行われた。初日に引き続き、2日目もAとBグループに分かれて午前は80分間、午後は90分間の2セッションで走行が行われた。

 初日は午後から激しく雨が降った影響で、ウエットコンディションでの走行となり、走行を見合わせるチームも多かった。2日目は終日青空が広がって最高気温34度、路面温度も60度を超えて、本番さながらの絶好のドライコンディションの下での走行となった。

グレッグ・ブラック(YOSHIMURA SERT MOTUL)/2023鈴鹿8耐テスト

 そのため、ロングランを行うチームがほとんどだった。そのなかでも、2分07秒~2分08秒台で周回を重ねていたチームが鈴鹿8耐の表彰台の候補チームの指標となり、Team HRCやフル参戦のYAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team、F.C.C. TSR Honda France、ヨシムラSERT Motulはもちろん、全日本チームも数チームがそのタイムで走っていた。

YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team/2023鈴鹿8耐テスト
YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Teamの転倒シーン/2023鈴鹿8耐テスト

 午前のセッション5はB組から走行がスタートし、YARTヤマハが2分06秒813と2分07秒097を叩き出してワン・ツー独占したが転倒もあった。そして3番手には、2分07秒658をマークしたAstemo HondaDream SI Racingがつけている。総合7番手には2分08秒166のヨシムラSERT Motul、9番手は2分08秒253のTTSRacing MurayamaUnso HondaDreamだ。

ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2023鈴鹿8耐テスト

 続いてA組の走行では、今回のテストでヘアピンで転倒があったようで初の赤旗が掲示された。トップタイムをマークしたのはTSRホンダで、タイムは2分07秒791で総合では4番手。それに続いたのは、初日のセッション1でトップタイムをマークしたTeam HRC。2分07秒891で総合5番手となった。総合6番手は2分07秒940のSDG Honda Racingだった。

 各組のセッション後には約1時間半のインターバルを挟んで、午後のセッション6がスタート。午前と同様にB組からスタートしたが、開始早々に赤旗が掲示され、その後も転倒が相次ぎ、セッション中に3度の赤旗中断を挟む展開となった。

渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing)/2023鈴鹿8耐テスト

 転倒したチームの中にはAstemo HondaDream SI Racingの姿もあったが、セッション5で総合トップに立ったYARTヤマハのタイムを0.175秒上回る、2分06秒638でB組のトップに立っている。総合6・8番手にはYARTヤマハがつけ、9番手には前回のテストでも好タイムだったAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也が2分08秒211、3人のアベレージが良いAutoRace Ube Racing Teamは2分08秒369を記録している。

チャビ・ビエルゲ(TeamHRC)/2023鈴鹿8耐テスト

 A組ではTeam HRCが2分06秒077でトップタイムとなり、総合3番手に2分06秒811のTSRホンダ、4番手に2分07秒254のSDG Honda Racing、7番手に2分07秒895のTeam SAKURAI HONDA、10番手に2分08秒271のTeam ATJ、14番手にTOHO Racingがつけた。

ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/2023鈴鹿8耐テスト

 次回のテストはレースウイーク直前の8月2日(水)で、3日に公式車検を挟んで、4日と5日に予選などがあり、6日に決勝レースが開催される。

ニッコロ・カネパ(YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team)/2023鈴鹿8耐テスト
渥美心(S-PULSE DREAM RACING・ITEC)/2023鈴鹿8耐テスト

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