種なしピーマンの収穫が、県内で唯一の産地である平塚市周辺で最盛期を迎えている。肉厚だが柔らかく、調理の際に手間がかからないのが人気で、農家は「将来的には平塚を一大産地にしたい」と意気込む。
種なしピーマンはパプリカとシシトウの交配種。1月ごろに苗を植え、3月末ごろから収穫できる。花粉はないので、種はできないという。
同市岡崎でハウス栽培を行う、JA種なしピーマン出荷組合の行谷誠一組合長(65)は2019年に栽培を始め、この地域での草分け的存在だ。トマト価格の低迷が続いたことから始め、現在はハウス内の13アールの農地で約700本を栽培する。