「祈りの灯」に豪雨犠牲者しのぶ 倉敷・真備町箭田地区で追悼行事

キャンドルを見つめ手を合わせる子どもたち

 西日本豪雨発生から5年の節目を迎えた6日、被害が大きかった倉敷市真備町地区で追悼の祈りがささげられた。復興が進む中、人々は改めて命の尊さを胸に刻んだ。

 倉敷市真備町箭田の市真備支所では6日夜、地域住民でつくる箭田地区まちづくり推進協議会による追悼行事「祈りの灯(ともしび)」が開かれた。地元の子どもらが手作りしたキャンドルに火をともし、西日本豪雨の犠牲者に哀悼の意をささげた。

 キャンドル300個を使い、「2023」「祈」の文字をかたどって玄関前に配置。野田俊明会長の呼びかけで黙とうした後、訪れた人たちは揺らめく炎を見つめ、手を合わせて亡き人をしのんだ。

 介護士の男性(36)=同市=は「7月6日は大切な日。手を合わせて思い出すことが、犠牲者の供養になれば」と話した。

 真備公民館岡田分館(同町岡田)でも同日夜、岡田地区まちづくり推進協議会が竹灯籠に明かりをつけて慰霊した。

「祈」などの文字をかたどって並べられたキャンドル

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