【シンガポール】エクシオ、新グローバル拠点を正式開所[IT]

エクシオグローバルは新たなグローバル統括拠点となる自社ビルを正式開所した(同社提供)

通信インフラ・システム関連事業を手がけるエクシオグループ(東京都渋谷区)の海外統括子会社エクシオグローバル(本社・シンガポール)は6日、新たなグローバル統括拠点となる自社ビルを正式開所した。子会社の拠点を集約するなどして、海外事業の運営管理の効率化を図る。

中央部アルジュニード・アベニューに新拠点「ザ・パルス」を開設した。都市高速鉄道(MRT)パヤレバ駅の近くに立地する。総延べ床面積は1万753平方メートルで6フロアから成る。建設は五洋建設が担当した。

新拠点内には、ITサービスを手がけるデクラウト(Declout)などエクシオグローバルの子会社8社が入居。計350人の従業員を収容できる。従業員同士の交流機会を増やすためオープンスペースや会議室を多く設けたほか、屋上庭園やバーコーナーもある。

エクシオグローバルの今泉文利社長は「シンガポールはビジネスフレンドリーで戦略的に重要な場所であることから、新拠点を設置した」と説明。ステークホルダー(利害関係者)に対して「シンガポールで事業開発を進めていく」という同社の意向を示すことにもつながると付け加えた。

エクシオグローバルは2018年設立。エクシオグループの海外事業運営を統括し、都市インフラ事業やシステムソリューション事業、通信インフラ構築に取り組んでいる。シンガポールでは子会社を含めた従業員数が約1,000人となっている。これまでに事業開発や企業買収に5億Sドル(約532億円)を投じた。

今後はシンガポールでの増員や新技術への投資、買収機会の模索を進める意向だ。

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