【タイ】PTT、「脱石油会社」への転換をアピール[資源]

移動式で充電可能なバッテリー貯蔵システム=6日、タイ・バンコク(NNA撮影)

タイの首都バンコク東部バンナーの展示場「バイテック・バンナー」で開催中の自動車展示・販売会「ファスト・オート・ショー・タイランド&EVエキスポ2023」で、来場者に「脱石油会社」への転換をアピールした。

PTTは傘下のアルン・プラスを通じて、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業との合弁で24年からの電気自動車(EV)生産開始を目指しており、EV向け充電スタンドの開発・運営も手がける。

会場のブースでは、アルン・プラスのEV向け充電器のほか、同じ傘下のヌオボ・プラスが開発した、EVへの充電可能な移動式のバッテリー貯蔵システムとポータブル式の太陽光パネル、PTTが100%出資するスワップ・アンド・ゴー(Swap and Go)が展開する充電不要なバッテリー交換式の電動バイクサービスなどが展示された。

タイ電気自動車協会(EVAT)のクリサダ会長によると、PTTは化石燃料事業が永遠に続くわけではないことを認識しており、自らを単なる石油会社ではなく、EVエコシステムの中での「電力会社」と位置づけているという。

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