石橋貴明&アンタッチャブルが考える、オーディションの必勝法は? 初の夏開催「細かすぎて伝わらないモノマネ」インタビュー

「ネタ終了間際にステージが割れ、芸人が足元から落下する」という独自のシステムでおなじみの「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)が、番組史上初となる夏の放送が決定!

「とんねるずのみなさんのおかげでした」(同系)の人気コーナー「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」から装いを新たにし、年に一度の特番として放送されていた同番組。初の夏開催となる7月8日の放送では、前回チャンピオンのラパルフェ・都留拓也さんのほか、博多華丸さん、レイザーラモンRGさん、こがけんさんといったおなじみのメンバー、そして厳しい全国オーディションを勝ち上がってきた初出演の芸人も続々登場し、総勢150人を超える芸人が大集結。果たして、優勝の栄冠を勝ち取るのは?

収録後、石橋貴明さんとアンタッチャブル柴田英嗣さん、山崎弘也さんの3人に、感想をお聞きしました。

「この番組を続けていかないと」という責任感

――昨年末の取材の際、石橋さんが「1年に1回の放送だけど、もっと回数を増やしたいよね」とおっしゃっていましたが、初の夏開催が実現しました。

石橋 「回数が増えるということは、それだけ若い人にチャンスも増えるということだからね。新しいスターが生まれる機会が増えるというのは、今のお笑い界やテレビ業界にとって素晴らしいことだと思います。非常によかったですね」

柴田 「今回も非常に楽しい収録になりましたね。やっぱり、皆さんこの番組に懸けているなと。その思いが伝わってくるんですよ。出演者数がどんどん増えてきて、われわれのトークの時間がどんどんなくなってきていますから(笑)。それだけ、夢を追いかけてここに来ている若手が多いんだなって。実際にCMやドラマが決まったという話も聞くので、相当影響力があるんだなと感じています。ぜひチャレンジして、また冬の陣でチャンピオンを目指して頑張っていただきたいなと思います」

山崎 「ネタもさることながら、『あの方が落ちるんだ!』っていうね!(笑)。そういうサプライズもあったりして、あの方に『落ちたい!』と思わせるくらいの影響力のある番組なんだなと思いましたね」

石橋 「“18年間ずっとオーディションを受けて、やっと出演できた”という人がいたりとか。僕らがまだ知らないところで長いこと頑張っている人がいると聞いて、より責任を感じましたね。終わらせてしまうと、この人たちの夢がなくなってしまうんだなと。この番組を続けていかないといけないなって、あらためて感じました」

柴田 「18年以上オーディションを受けて、一度も出演できていない人もいるということですからね。だからこそ、初登場なのに全然フレッシュじゃないメンバーもいましたね。『おじさんじゃねーか!』って(笑)」

石橋 「それだけ埋もれているってことだよね」

山崎 「生まれた子が高校卒業しますからね、18年って」

石橋 「今後は春、夏、秋、冬とやりましょうか。回数が多くなると、18年とか頑張っている人も出やすくなるかも。でもネタ作るのが大変か…」

山崎 「僕たちは見せていただくだけだからいいですけど、演者とスタッフさんは大変ですよ! 皆さんの体力さえ持てば、年に4回見たいですよね。四季折々の(笑)」

――今回の収録で、印象に残っている出演者やネタを教えてください。

石橋 「僕はちょっと違うんですけど、エハラマサヒロくんの…(笑)」

柴田 「エハラ、次からどうするんですかね?」

山崎 「あれイジられちゃうと!(笑)」

石橋 「『これどうすりゃいいんだろうな?』と戸惑いながらも、もう1回エハラくん自身に出てもらえたらなと思いましたね(笑)」

柴田 「今後はオープニングアクトみたいにしません? エハラがドーンって落ちて、『さぁ、今回も始まりましたー!』みたいな」

山崎 「エハラくんが落ちて、番組が始まるっていう?(笑)」

「細かすぎて」オーディションの必勝法

――今年は年2回の開催となり、年末の「細かすぎて」に挑戦したいと考えている芸人さんも多いかと思います。お三方が考える“必勝法”はありますか?

石橋 「あるのかな? 必勝法って」

柴田 「難しいですね。“面白いから勝つ”というわけでもないですもんね」

石橋 「僕ら含め、フジテレビのスタッフもどこで刺さるかが分からないので、必勝法みたいなものがないところがこの番組のよさかもしれないですね」

柴田 「なんでもありっていうのが逆にいいのかもしれないですよね。だって今回のチャンピオンのネタ、あれでしたから!(笑)。オールジャンルでできるっていうところがこの番組のいいところだと思うので、自分の好みを存分に披露していただくのがいいんじゃないかなと思います。合わせるんじゃなくてね」

――冬の陣のオーディションに挑む方に向けて、エールをいただけますでしょうか。

山崎 「そうですね…」

石橋 「じゃあ、ザキヤマさんから」

柴田 「山崎、明るい感じでお願いします」

山崎 「オーディションって、後半になるにつれて最終的にスタッフさんもよく分からなくなってくると思うんですよ。だからすーーーごい自信ある顔して。『絶対大丈夫!』って自信持って、『すごく似てるんで!』って揺るがない表情でいれば、後半の疲れ切ったスタッフさんだったら通っちゃうと思います(笑)」

石橋 「ザキヤマくらいの押しが必要かもね」

山崎 「自信っていうのは結構大事ですからね。収録の場でも、堂々と『△△な○○をやります』と言われると『これを知らない僕がいけないのかな?』っていう気になってくるんですよ。なので自信を持って! 特にオーディションの出番が後半の場合は、なおさら自信を持ってね! とにかくスタッフさんは疲弊してますから!」

柴田 「ははは! でも本当にそうだと思う!」

山崎 「とにかく自信を持って挑んでいただけたらと思います!」

――では最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへ、石橋さんからメッセージをお願いします。

石橋 「初めての夏開催。この夏の大会をいったい誰が制するのか、ぜひとも熱い戦いを見ていただきたいです。そして冬の大会に向けて、大いなる期待を抱いて臨みたいと思います。皆さん、よろしくお願いいたします!」

【プロフィール】

石橋貴明(いしばし たかあき)
1961年10月22日生まれ。東京都出身。1980年、「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ系)に帝京高校の同級生・木梨憲武とのコンビ「貴明&憲武」として出場。「とんねるず」への改名後、82年に同番組を10週連続で勝ち抜き、グランプリを獲得する。「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」「ねるとん紅鯨団」「とんねるずのみなさんのおかげです。」(すべてフジテレビ系)などに出演し、爆発的な人気を獲得。2020年、YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設。


アンタッチャブル
柴田英嗣(1975年7月15日生まれ、静岡県出身)と、山崎弘也(1976年1月14日生まれ、埼玉県出身)により、1994年に結成。プロダクション人力舎所属。2004年、「M-1グランプリ」で優勝。主なレギュラー番組は、「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(テレビ朝日系)、「腹ペコ魔人のグルメな魔法 脂過多ブラ」(東海テレビ)、「ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV」(フジテレビ系)、「スクール革命!」(日本テレビほか/山崎)、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系/山崎)、「VS魂 グラデーション」(フジテレビ系/山崎)、「ラヴィット!」水曜レギュラー(TBS系/柴田)、「世界をちょっとだけ変えるサミット」(関西テレビ/柴田)など。

【番組情報】

「土曜プレミアム『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』」
フジテレビ系
7月8日 午後9:00~11:10
出演:石橋貴明、アンタッチャブル(柴田英嗣、山崎弘也)、満島ひかり、山田裕貴、池田美優、細かすぎて伝わらない芸人の皆さま

取材・文/宮下毬菜(フジテレビ担当)

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