今回の「しずおか産」は、ケーキ工房「森町ふうか」のブルーベリーを使ったシフォンケーキです。
<野田栞里記者>
「いただきます。しっとりとしたシフォン生地に甘酸っぱいブルーベリーががよく合っておいしいです」
作ったのは、ジュニア野菜ソムリエの資格を持つ鈴木美加さんです。旬の野菜や果物を存分に楽しめるケーキを10年以上前から作っています。
<鈴木美加さん>
「地産地消をメインにおいて、季節のシフォンを作り始めて、おいしいものはシフォンに込めてって形で、お菓子作りができたらなと」
<ブルーベリー畑の鈴木美加さん>
「いいね、これ。自分で良いものを見つけてやりたいんですよ」
スイーツに使う野菜や果物は、自分の目と舌で確かめ仕入れる鈴木さん。ブルーベリーは朝、自ら摘みに行きます。
<ブルーベリー農家 瀧下英雄さん>
「こういうの良いじゃんね」
<鈴木美加さん>
「どれ?これいい?」
こだわりのブルーベリーは地元・森町鍛冶島地区の瀧下英雄さんが育てたものを使い続けています。以前はお茶を栽培していた土地で育てるブルーベリー。水はけの良い土がいい実を育むそうです。
<鈴木美加さん>
Q.ここのブルーベリーはおいしい?
「おいしいですよ、うまみがあって。皮が柔らかいのに引かれている」
<瀧下英雄さん>
「ちょっと酸っぱいのも混ざってるとおいしい」
<鈴木美加さん>
「味がひとつになれる感じでおいしいよね」
シフォンケーキには、採れたての小粒で味がしまったものを使います。まずは生地作りから。裏ごしして半分以上水分を飛ばしたブルーベリーの濃厚なピューレを、生地に練りこみます。
<鈴木美加さん>
「このピューレを入れますよ。濃厚ピューレ。紫がきれいでしょ?」
そこに、メレンゲ状にした卵白を追加すると…。
<鈴木美加さん>
「きれいな紫色がコンクリートのような色になってしまいました。ここでオーブンでちょっと水分を飛ばしたブルーベリー(=半生のブルーベリー)を入れます。ブルーベリーのシフォンを食べるんだったら、ブルーベリーを感じてもらわなきゃいけないので、素材を感じてもらうためのケーキ作りを心がけています」
型に流してオーブンで焼くこと30分。焼きあがったシフォンケーキを切ってみると…。
<鈴木美加さん>
「さてさてどんな色かな?この色、何の色か分かりますか?紫がグレーになって(焼きあがったら)薄いグリーンになりました。ブルーベリーの色が付く前の色に戻ってるんです。同じでしょ?と思うと食材がかわいくなってしまうんです」
素材の味はもちろん、見た目にも楽しいブルーベリーのシフォンケーキができあがりました。
<鈴木美加さん>
「野菜果物のおいしさを味わって五感に染みわたっていただければ体も心も幸せになれると思います。シフォンのようにふんわり柔らかい気持ちになって心をいやすことができたらいいなと思っています」