高岡南高生、廃アルミ発電でライブ 戸出七夕まつりに7日出演

小学校からアルミ缶を集めたメンバー

 廃アルミから生成する「アルミ水素」で電気を作る地元企業発の技術を発信しようと、富山県の高岡南高校の3年生4人は7日、開催中の高岡市戸出地区の戸出七夕まつりで「エコライブ」を繰り広げる。当日は水素から発生させた電気を会場に持ち込んで演奏し、発電の仕組みも紹介する。生徒たちは「環境問題に興味を持つきっかけになってほしい」と張り切っている。

 関敬美さん、高瀬愛裕美さん、宮腰侑来さん、中村悠新さんが、環境ベンチャーのアルハイテック(高岡市)などの協力を得ながら準備を進めている。

 4人は今年2月、高校生がSDGs(持続可能な開発目標)達成のための課題解決策を提案する全国大会で優秀賞を受けた。提案した内容は水素から発生させた電気でコミュニティーバスを走らせる、環境に優しいまちづくりだった。大会に向けた準備の中で、廃アルミから水素を作る同社の技術を知った。

 メンバー4人のうち2人が軽音楽部に所属。アルミごみから環境に優しい電力を生み出せることをさらにアピールするのに、得意の演奏を生かすことを思いつき、戸出七夕まつりをその場に選んだ。

 発電の材料を調達しようと、同校や戸出東部、戸出西部の両小学校に動画やポスターでアルミ缶回収への協力を呼びかけ、5~6月に約1700個を集めた。

 7日は事前に蓄えた電気で演奏を披露するほか、可搬型水素製造装置で発電の仕組みも見せる。高瀬さんは「戸出の高校生、企業、小学校が協力してエネルギーを生み出す。身近なものの掛け合わせで新しい可能性が開けることを知ってもらえれば」と話している。

 演奏は7日午後4時ごろから市商工会館前広場で披露する。

当日の演奏にも参加する関さん(左)と高瀬さん

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