豪雨の記憶つなぎ地域盛り上げを 被災の総社・美袋地区で8日催し

 西日本豪雨で水害に見舞われた総社市美袋地区では8日、防災啓発と夜市を組み合わせた催し「7/6 愛・絆 美袋 5年祭」が開かれる。

 約140世帯が浸水被害に遭った同地区。住民の転出や商店の撤退も相次ぐ中、災害の記憶や教訓を継承すると同時に、地域ににぎわいを取り戻そうと、被災翌年の2019年から住民や団体が力を合わせて続けている。

 JR美袋駅前の昭和公民館周辺で午後4時~6時、防災グッズの展示や消防車の乗車体験、非常食の試食会といったコーナーを用意し、災害への備えを呼びかける。飲食販売のほか、輪投げなど子ども向けの屋台も並ぶ。

 仮設住宅を再生した地域活性化施設「みなぎの里 大国屋」では6時~9時、ビアガーデンを開催。8時からは、高梁川に架かる槻大橋付近から花火を打ち上げる。

 雨天決行。主催する実行委員会の樋口長郎会長(77)は「5年の節目にあらためて防災意識を高めるとともに、地域を盛り上げたい」と話した。

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